エルサレム会議
- 日本語キリスト教会 デュッセルドルフ

- 10月25日
- 読了時間: 3分
更新日:10月27日
聖書箇所:使徒15章1~35節
主題:救いは主イエスへの信仰の実による。
暗唱聖句:「あなたがたはみな、信仰により、キリストイエスにあって神の子どもです」(ガラテヤ3.26)
目標:救われるには、イエスを信じるだけでよいという確信を得る。
導入:7月にパウロとバルナバがアンティオキア教会から派遣されて、各地に宣教に行った
ことを学びました。彼らが行った地では神の御業がなされ、多くの人がイエスを救い主と信じましたね。その伝道旅行を終えた二人は、神がどんなに素晴らしいことをして下さったかをアンティオキア教会に報告し、しばらくそこに滞在していました。
1.何によって救われるのか?
アンティオキア教会には、イエスを信じた人たちが、ユダヤ人と異邦人の区別なく集まっていました。そこに、「割礼を受けなければ、異邦人は救われない」と教えるユダヤ人たちがやってきて、教会は混乱しました。割礼とは、ユダヤ人の律法において成人男性が受けるべき儀式です。イエスを信じる信仰だけで救われるのか、それとも律法に従うことも必要なのかという重要な問題を話し合うために、エルサレムで会議が行われることになりました。会議は激しい議論になりました。その中で、ペテロは自分が異邦人コルネリウスのもとに遣わされた時の出来事を語り、神は異邦人を差別なさらないと主張しました。10~11節を読みましょう。
10.それなのに、なぜ、今あなたがたは私たちの先祖も私たちも追い切れなかったくびきを、あの弟子たちの首にかけて神を試みようとするのです。
11。私たちが主イエスの恵みによって救われたことを、私たちは信じますが、あの人たちもそうなのです。
ユダヤ人が律法を守ったからではなく、主イエスの信仰によって救われたのなら、異邦人も同じようにイエスへの信仰によって救われるとペテロは確信をもって証言しました。
2.愛に基づくヤコブの提案
パウロとバルナバも、伝道旅行のなかで多くの異邦人が救われたことを証言しました。それを聞いたエルサレム教会の指導者であったヤコブは次のように提案しました。
①ペテロの証言は、旧約聖書に書かれている預言と一致していて確かなことだから異邦人の信者に割礼と律法を守る重荷を負わせないこと。
②ただし、異邦人の信者は、律法を守ってきたユダヤ人の信者に配慮して、あれらが避けている4つのことを避ける事。これは、救いの条件ではなく、主イエスを信じる仲間として相手を尊重するということです。
私たちもまた、クリスチャンの集まりの中で、他の人に配慮する必要があります。
誰かが自分の信仰に対して不安になったり、心が落ち着かなくなったりするようなことをしたり言ったりすることは避けましょう。
3.聖霊と教会の決議
ヤコブの提案は、「聖霊と私たち」(28節)が決めたこととして、アンティオキア教会に伝えられました。異邦人の信者たちはこの決定を励ましのことばと受け止め、心から喜びました。私たちも救われる条件に、イエスの信仰以外のものを付け加えてはいけません。私たちは、信仰により、ただ神の恵みによって救われるのです。
イエスを信じることも、自分でできる事ではなく、神が与えて下さる恵みなのです。
「私は、イエスの十字架と復活が私のためであったと信じる。この信仰によって救われた、神の子どもである」と、救いの確信をもって歩んでいきましょう。