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聖書箇所:第一列記10章1節~11章13節

主題: 神を愛して従い通す

暗唱聖句: 「神の命令を守ること、それが、神を愛することです」第一ヨハネ5:3

目標: 罪への誘惑に気づいて、それを退け、神への愛ゆえに、最後まで神に従う道を選び取るものとなる。

 

導入

神様から知恵をいただいたソロモンは上手に国を収めました。神様を礼拝する立派な神殿をたて、自分の豪華な宮殿をたて、周りの国とも良い関係を築いて盛んに取引をしました。イスラエルは平和で豊かな国になりました。私に従って歩み続けるなら、あなたを祝福すると言うお約束通り、神様はソロモンイスラエルを祝福してくださった。

 

1 シェバの女王が見たソロモンの繁栄

ソロモン王の賢さは周りの国にも広く知られるようになりました。ある時、シェバと言う国の女王がソロモンの評判は本当なのか、確かめようと贈り物を持ってやってきました。そして神様がソロモンに与えたと言う知恵の力を試すため、難しい質問をたくさんぶつけました。ソロモンはその全てを見事に答えました。女王はソロモンの賢さに感心し、また豊かな繁栄ぶりを見て息も止まるほど驚きました。「あなたのそばにいる人たち、家来たちはみんな幸せでしょう」。遠い国から来た女王は、ソロモンに知恵を与えて国を栄えさせる神様がおられることを知って褒めたたえました。他にも大勢の人がソロモンに会うためにイスラエルに贈り物を持ってきました。ますますイスラエルは豊かになりました。ソロモンは地上の王様の中で1番知恵深く豊かでした。神様に従うソロモンとイスラエルを神様が祝福してくださったからです。

 

2 ソロモンの失敗

これほど神様の祝福をいただいて栄えたソロモンでしたが、大変残念なことにその心はだんだん神様から離れていってしまいます。ソロモンは周りの国々と良い関係を築くために、当時よく行われていたように、外国の国の女の人たちを大勢王妃として迎えました。けれど、それは神様がイスラエルのために禁じていたことでした。

 

神様は他の神々に従ってはならないとはっきりと命じ、偽の神々を拝む外国人との結婚は、やがてイスラエル人の心も偶像に向かわせてしまうと警告しておられました。けれど、ソロモンは偶像を拝む王妃たちを大切にするあまり王妃たちの願いを聞いて偶像を礼拝する場所を作っただけでなく、自分も一緒に拝むようになってしまったのです。神様はソロモンに私の命令にいつも聞き従うなら、イスラエルを祝福すると素晴らしい約束をしてくださいました。それなのに、ソロモンは神様の命令を破ってしまったのです。ソロモンの心が神様から離れたのをご覧になって、神様はとても悲しまれたことでしょう。

神様はそんなソロモンに裁きをお告げになりました。神様の言葉通り、イスラエルの国はソロモンが死んだ後2つの国に分裂してしまいます。けれど、これも神様のお約束によって別れた一方の国をソロモンの質問が受け継ぎ、将来へこの子孫から救い主イエス様がお生まれになります。


ポイント

どんなに祝福されて神様に豊かな知恵を与えられた人でも神様から離れてしまう危険性があります。皆さんはイエス様に従い通す人生を選ばれますか?

聖書箇所:第一列王記 3 章

暗唱聖句:「あなたがたのうちに、知恵に欠けている人がいるなら、その人は、だれにでも惜しみなく 、とがめることなく与えてくださる神に求めなさい」 (ヤコブの手紙 1 章 5 節)


神様から「どんな願いごとでもかなえてあげよう」と言われたら、みんなは何を願いますか ? ダビデの次にイスラエルの王様になった息子のソロモンは神様にどんな願いごとをしたので しょうか?


40 年間イスラエルの王様だったダビデ王様が亡くなると、ソロモンがお父さんに代わって 新しい王様になりました。 ある晩のことです。 ソロモンはこんな夢を見ました。 夢の中で神様がソロモンにおっしゃいました。 「お前が一番欲しいものを言いなさい。お前の願いをかなえてやろう」 ソロモンは答えました。 「神様、お父さんが死んで、僕はイスラエルの王様になったけど、ほら、僕はこの通りまだ 若くて、正直な話、政治の事とか分からないことがいっぱい。それにイスラエルの国に住ん でいる人の数はとても多くて、こんな僕がこれからこのイスラエルの国の王様としてやって いけるかどうか考えたら、はっきり言って、全く自信ゼロ。神様、どうかこんな僕に、正し いことと間違ったことを聞き分ける心を与えてください。僕のところに問題をかかえた人た ちがやってきたら、僕がその人たちに正しい事を言うことができるように、神様、どうかこ んな僕に知恵を与えてください」 「よし、分かったぞ、お前の願いをかなえてやると、わたしは約束するよ。お前は自分のた めに長生きすることも、お金持ちになることも願わず、国民を正しく治める知恵を求めた。 わたしはお前に知恵を与えよう。お前が願わなかったすばらしい豊かさも与えよう」 朝になって、ソロモンは目を覚ましました。 夢の中で約束してくださった神様の声、「お前の願いをかなえてやるとわたしは約束するよ 、ソロモン」という声はソロモンの耳の中に今もはっきりと残っています。 ソロモンは神様が知恵を与えてくださると約束してくださった事に感謝して、毎日イスラエ ルの人たちが安心して平和に暮らしていけるようにと神様にお祈りしながら王様としてのお 仕事をしていました。 そんなある日の事でした。 二人の女の人がソロモンのところにやってきました。 二人の間で起こった問題を王様に解決してもらいたかったからです。 一人の女の人が言いました。 「王様、私たちは同じ家に住んでいて、二人とも同じ時期に赤ちゃんを産みました。私たち が寝ていた時、この人がうっかり自分の赤ちゃんを押しつぶしてしまって、この人の赤ちゃ んは死んでしまいました。するとどうでしょう。この人は、死んでしまった赤ちゃんを私の 横に置いて、私の赤ちゃんと交換したんです。王様、どうかこの人に私の赤ちゃんを返すよ うに言ってください」 もう一人の女の人は言いました。 「いいえ、生きているこの赤ちゃんは本当に私の子なんです。」 「うーん」 ソロモンはしばらく考えた後、家来に命令しました。 「ようく切れる剣を持ってきなさい」 家来が剣を持ってくると、ソロモンは二人の女の人たちに言いました。 「赤ちゃんは1 人だけど、あなたたち二人がこの1 人の赤ちゃんのお母さんと言うのなら、 しょうがない。しょうがないから、ここは二人で仲良く 1 人の赤ちゃんを分け合いなさい 。赤ちゃんのお腹をこの剣で切って赤ちゃんの足からお腹までの半分と頭からお腹までの半 分と二分の一にしなさい。そして二人で仲良く分け合いなさい。」 家来が赤ちゃんのお腹めがけて剣を振り下ろそうとした瞬間、二人の女の人のうちの1 人が 叫びました。 「やめて、私の赤ちゃんを殺さないで。赤ちゃんをその女の人にあげてください。お願いだ から赤ちゃんを殺さないでください」 でももう一人の女の人は 「私はかまいません。どうぞ王様のご命令通り、赤ちゃんを二つに切ってしまってください 」と言いました。 これで、問題解決。一件落着です。ソロモンはにっこりして言いました。 「殺さないで、と叫んだあなたが本当のお母さんですよ。自分の産んだ赤ちゃんが殺されて しまうくらいなら、赤ちゃんを他の人にあげたほうがまし。本当のお母さんならそうですよ ね。」 やっと赤ちゃんを返してもらえた女の人は、ただただうれしくて泣きながら赤ちゃんをぎゅ っと抱きしめています。 その場にいた人たちはこのソロモンの問題解決法に大変驚いて、感動しました。 そして、イスラエルの王様は神様が知恵をお与えになった素晴らしい王様なのだという事が 知れ渡っていきました。


ソロモンのお話は来週も続きます。 私も毎日聖書の御言葉を読んで、毎日神様から知恵をいただいて、神様が与えてくださる大 きな恵みの一つ一つを大切に受け取って、生きていきたいと思いました。

聖書箇所:使徒の働き 10 章

暗唱聖句:「このイエス・キリストはすべての人の主です」使徒の働き10章36節


エルサレムで聖霊がくだった日、大勢のユダヤ人がイエス様を救い主と信じる信仰 へと導かれました。ペ ンテコステと呼ばれる日です。 今日はユダヤ人以外の人たちに聖霊がくだった日の事をお話します。


ペテロがヨッパという町のシモンさんのおうちに泊まっていた時のことです。 ペテロはシモンさんのおうちの屋上にいました。時間はお昼の12 時ころです。 「ああ、今日もいいお天気だなぁ、この見晴らしのいい屋上でお昼の祈りができる とは、なんという素晴 らしい恵み。ああ、神様はあふれるばかりの恵みを与えてく ださっている。さてこれからお昼の祈り をしよう。 天にましますわれらの父よ。願 わくばみなをあがめさせたまえ。 あれ、なんだか急にお腹が減ってきて、眠くなってしまった、、、ああ、何か食べ たいなぁ、今日のお昼ご 飯はなんだろう、、、ちがうちがう、今は お祈りの時間な のだから、食べ物の事を考えていてはだめ だ、、、ああ、僕ってなんという愚かな んだろう。神様にお祈りしている時に食べ物の事を考えてし まうなんて、、、。あ れ、お腹がすき過ぎてしまったせいか、おいしそうなごちそう、ごちそうが頭の中 に浮かん できて、、、お祈りに集中できないよ。あれ、おかしいなぁ。急に声が聞 こえてきた。」 「ペテロ、ペテロ」 「僕って、よっぽど疲れているのかなぁ」 「ペテロ、ペテロ、私は神様の使いの者です。今、あなたの頭の中に浮かんでいる 動物は神様がきよめてくださった動物です。神様がきよめてくださったものですか らもう汚らわしいものではありませんよ。安心し てほふって食べなさい。」 「あなた本当に神様のみ使いの方なのですか?」 「ペテロ、私は本当に神様のみ使いです。今まであなたが汚らわしいと信じていた ものを神様がきよめて くださったのですよ。ですからもう汚らわしくはありません よ。私のこの言葉をどうか信じてください。」 しばらくして、ペテロはわれに帰りました。 「あの幻はなんだったのかなぁ、、、、」 トントン、トントン、 「こんにちは、ペテロさんという方はいらっしゃいますか?」 「ペテロさん、ペテロさんにお客さんが 3 人来ましたよ。」 「はいはい、私がペテロですよ。私に何のご用でしょうか?」 「私たちは百人隊長コルネリオのしもべで、カイザリヤからやって参りました。コ ネリオはユダヤ人で はありませんが、ペテロ様を自宅にお招きして、ペテロ様の お話をぜひお聞きしたいと申しております。」 「それはそれは、お招きくださりありがとう。今日はもうお昼を過ぎていますの で、今夜はどうぞここに 私と一緒にお泊りください。そして明日の朝、出発するこ とにしましょう。」 百人隊長コルネリオは自宅に親戚の人たち、近所の人たち、友達をたくさん集めて 今か今かとペテロの到 着を待っていました。 「百人隊長、コルネリオ様、ただ今、ペテロ様をお連れいたしました。」 「ペテロ先生。 ああ、ユダヤ人ではないこのような私のために遠いところをはるば るいらっしゃってくださるとは、神様の恵みはなんて大きいんでしょう。な んて素 晴らしいんでしょう」 「本当の事を正直に申し上げますと、私はやはりユダヤ人ですから、私はこれまで ユダヤ人ではない人の お招きははっきりとお断りしてまいりました。何といっても 私たちユダヤ人は神様に選ばれた者であると いうプライドを持っていますから、ユ ダヤ人ではない人たちは汚らわしいと信じて生きてきました。 だ た、お昼の祈りの 最中に私は幻を見て、神様がきよめてくださったのですよ、汚らわしくはありませ んよ という声が聞こえてきて、その直後にユダヤ人ではないあなたのしもべがいら っしゃられたものですか ら、、、、ああ、この方はユダヤ人ではないけど、神様が きよめてくださった方なので、汚らわしくはないん だと思って、お招きをうけた次 第なのです。ところで、あなたはどうして私をお招きくださったのですか?」 「実は 4 日前の事ですが、私も祈りの最中に、ペテロを自宅にお招きしなさい、ペ テロは今ヨッパという 町のシモンのうちに泊まっていますという神様のみ使いの声 を聞いたのです。それでさっそく私のしもべ をシモンさんのお宅へ送りまして、あ なたをお呼びした次第なのです。ようこそおいでくださいました。私たちはユダヤ 人ではありませんが、私を含め、今ここにいる大勢の者たちは神様を信じておりま す。今 日はペテロ先生がお越し下さり、神様からのみ言葉をお話くださるというこ とで集まっております。どう ぞユダヤ人ではない私たちにも神様のみ言葉をお聞か せください」 ペテロはイエス様の言われた言葉を思い出しました。 「聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エ ルサレム、ユダヤとサ マリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となり ます」 そうだ、ユダヤの地だけではない、地の果てにまでイエス様のことを伝えていこ う。 ペテロはこの時初めて、今まで近寄るのも汚らわしいと信じていた外国人たちにイ エスさまのことを語りました。 ペテロが語っている間に、集まっていた大勢の外国人たちに聖霊が降りてきて、聖 霊の働きによって、 イエス様を殺してしまったのはこの自分である事を知らされ、 これまでに自分が犯してきた罪の大きさに 気づき、悔い改めへと導かれていきまし た。


私たちもユダヤ人ではありませんが、神様のみ言葉を聞くことができ、聖霊の大き な働きによって悔い改 めの道が用意されています。 イエス様はユダヤ人だけの救い主ではありません。私の救い主です。すべての人の 救い主です

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