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聖書箇所:ルカの福音書1章26節~38節、マタイの福音書1章18節~25節

暗唱聖句:「『その名はインマヌエルと呼ばれる。』それは、訳すと『神が私たちとともにおられる』という意味である」マタイの福音書1章23節


先週のお話はイスラエルが北と南に分裂していた時代に、神様は私たちの為に必ず救い主を送ってくれると約束してくれています、ということを預言者イザヤと預言者ミカがみんなに伝えたお話でした。


『神様が送ってくださる救い主』って、いつ、どうやって、やって来るんだろう、、、みんなは、首を長くして、神様が送ってくださる救い主、早く来ないかな、早く来ないかな、とずっとずっと待っていました。


今日のお話はイザヤとミカがみんなに伝えた『救い主を送ります』という神様の約束が、ついに実現しようとしているお話です。


ガリラヤのナザレに住むマリアは、大工さんのヨセフさんと結婚することになっていました。

ある日のことです。

トン、トン、トン、トン、

マリアのところに神様のお使いがやって来ました。

ガブリエルという名前の天使です。

「おめでとう、マリア。神様があなたと一緒にいらっしゃいます」

突然自分の目の前に天使がいるのを見て、マリアは驚いてしまって言葉が何も出てきません。

「マリア、怖がらなくても大丈夫。あなたは神様から特別な恵みを頂いたんですよ。あなたは男の子を産みます。イエスという名前をつけなさい。あなたが産む男の子は『神の子』と呼ばれます」


これはいったいどういうことなのでしょう。

マリアは神様から特別に選ばれて、神様の子を産むというのです。

ガブリエルの言ったことの意味がマリアにはよく分かりません。

「えっ、、、、どうして、どうして、そんなことになるの? 私のこのお腹の中から神様の子が産まれるなんて、、、そんなこと、、、」

考え込んでいるマリアにガブリエルは言いました。

「あなたの親戚のエリザベツさんも、もうすっかりおばあさんなのに、神様のお力によって、もうすぐ男の子を産みますよ。マリア、心配しないで。神様にできないことは一つもないのですよ」

「そうだわ、神様にはどんなことだってできるんだもの。私のこのお腹の中に神様の赤ちゃんがいるなんて、これから起こることを考えるとちょっと不安だけど、神様はどんなことだってできるんだから、神様のご計画に全部お任せしていこう」

そう決心したマリアはガブリエルに頭を下げて

「どうぞ、あなたのお言葉通りになりますように」

と言いました。


さて、ちょうど同じころ、マリアと結婚の約束をしているヨセフさんも、夢の中で天使に話しかけられていました。

「心配しないでマリアと結婚しなさい。マリアは、神様のお力によって、男の子を産みます。赤ちゃんが産まれたらイエスという名前をつけなさい。マリアが産む赤ちゃんはみんながずっとずっと首を長くして待っていた救い主ですよ」


ヨセフさんは目が覚めても天使の言葉が頭から離れませんでした。

そして、これからどんなことが起こっても神様が必ず守ってくださると信じて、これから起こること全部を神様のご計画にお任せしていこうと決心しました。


今日の暗唱聖句マタイの福音書1章23節には「『その名はインマヌエルと呼ばれる。』それは、訳すと『神が私たちとともにおられる』という意味である」とあります。

インマヌエルとは「神様が私たちといつも一緒にいてくださる」という意味です。

神様の子が人間の赤ちゃんになってこの世に来てくださって、私たちといつも一緒にいてくださるのです。

私たちを罪から救うために、神様が神様の子をこの世に送ってくださった事、これほどまでに深く神様が私たち人間を憐れんでくださっている事、感謝です。


インマヌエル、神様は今も私たちとともにおられます。

私たちがひとりぼっちだと思う時、友達とケンカした時、お父さんやお母さん、学校の先生に怒られた時、つらい時、うれしい時、どんな時も神様がいつも一緒にいてくださる事を実感することができますように、神様どうか私たちをお助けください。

聖書箇所:イザヤ書9章1~7節 ミカ書5章2節

主題:救い主についての神の約束

暗唱聖句:「ひとりのみどりごが私たちのために生まれる。ひとりの男の子が私たちに与えられる」イザヤ書9章6節

目標:イエスキリストの誕生は、大昔からの神の約束、預言の成就であることを知る。

導入:今日からクリスマスまでの4週間を「アドベント」と呼びます。クリスマスは救い主イエス様が生まれたことを祝う大切な日。アドベントは、クリスマスを楽しみに待ち望む期間です。これから4週間、イエス様のお誕生が今の自分にとってどんな意味があるのか、じっくり考え祈りながら過ごしましょう。


1.「闇の中を歩んでいた民」

旧約聖書に書かれている昔のイスラエルの人々は、私たちよりもずっと前から神様が救い主を遣わしてくださることを待ち望んでいました。イエス様が生まれる7百年程前のことです。その頃、イスラエルは北王国と南王国に分裂していました。どちらの国でも王様が偽の神である偶像を拝んだり、国民も神様を忘れて自分勝手に生きていました。イスラエルの民を愛する神様は、悲しみ、ご自分のことばを人々に伝える働きをする預言者を通して、「偶像を捨てて私に立ち返りなさい。そうでないと、あなたがたにさばきを下さねばなりません。」と何回も語りかけました。そのおことばの通りに、北王国はアッシリア帝国に滅ぼされ、国民は捕虜として遠いアッシリアに連れ去られました。それを見た南王国の民は、次は自分たちの番ではないかと怯えるようになりました。それはまるで、光のない暗闇の中を歩いている様な、つらい時代でした。けれど、神様はご自分の愛するイスラエルの民をお見捨てになったのではありませんでした。イザヤがこのように言っています。「神様は暗闇と苦しみの中にいる私たちに光を照らす救い主をお与えになります。」

2.「救い主がもつ4つの名前」

イザヤ書9章6~7節には、一人の赤ちゃんの誕生が預言されています。ここに記されている4つの名前はそれぞれがメシアの特徴を現わしているとともに、その働きを紹介しています。

6.ひとりのみどりごが私たちのために生まれる。ひとりの男の子が私たちに与えられる。主権はその方にあり、その名は「不思議な助言者、力ある神、永遠の父、平和の君」と呼ばれる。

7.その主権はまし加わり、その平和は限りなく、ダビデの王座について、その王国を治め、さばきと正義によってこれを堅く立て、これを支える。今よりとこしえまで。万軍の主の熱心がこれを成し遂げる。

ここに記されている4つの名前は、それぞれがメシアの特徴を表しているとともに、その働きを紹介しています。

第1は、「不思議な助言者」です。良い助言者、困った時には相談に乗り、適切なアドバイスや助言を与えてくれる存在です。第2に「力ある神」です。この方は人でも、人が作り出した神でもなく、この世界をお造りになった神ご自身です。第3は、「永遠の父」です。メシアは永遠に存在するというだけではなく、私たちに永遠のいのちを与え、永遠に神と共に生きることができるようにするという永遠を与える方でもあります。そして第4は、「平和の君(君主)」です。神がメシアを遣わすのは、罪のために神と断絶してしまった人間が、神との関係を回復し、神の子どもとされて生きるためです。同時に、人と人との間に平和がつくられ、互いに愛し合って生きるためなのです。真の平和は、このメシアによってもたらされます。

3.預言の実現

神様は、救い主を与えることをはっきりと約束してくださいました。神様を信じる人々は、長い長い間、救い主の誕生を待ち望みました。そして、7百年後、ついにこの約束は実現します。

(ミカ書の)ミカが語った通り、ベツレヘムの町で、イザヤが語ったように一人の男の赤ちゃんが生まれたのです。そのお方こそ、私たちの救い主イエス様でした。

神様は昔からのお約束を守り、イスラエルの人々だけでなく、全ての人のための救い主として、イエス様を与えて下さいました。何故でしょう。

私たちがみな、自分の罪のために苦しみ、暗闇の中を迷うように歩んでいるからです。昔の人々が、神様の確かな約束を受け取って救い主を待ち望んだように私たちも救い主イエス様がお生まれになったクリスマスを楽しみに待ちましょう。



聖書箇所:使徒の働き15章36節~16章34節)

暗唱聖句:「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます」

使徒の働き16章31節


先週のお話を覚えていますか。先週はエルサレム会議のお話でした。

エルサレムで行われたこの話し合いで、どんな人でも誰でも、ただイエス様を救い

主として信じるだけで救われるということをみんなで確かめ合いました。

パウロは「どんな人でも誰でも、ただイエス様を救い主として信じるだけで救われ

る」ということを前に伝道旅行に行った町の人達やまだイエス様の救いを知らない

人たちに知らせたいと思って、もう一度、伝道旅行をすることにしました。

今回、パウロはシラスと一緒に伝道旅行に出かけることにしました。

こうして、パウロとシラスはマケドニアのピリピという町にやって来ました。

ユダヤ人たちが集まってお祈りしているところへ行って、パウロたちがイエス様の

ことをお話していると、じっとパウロたちのお話を聞いているリディアという女の

人がいました。

リディアの心の中を神様が開いてくださって、イエス様を信じるように導いてくだ

さったから、パウロたちのお話をじっと聞いているうちに、リディアはイエス様の

救いを信じて、パウロたちを自宅に招待しました。

リディアの家族の人たちもパウロのお話を聞いて、イエス様の救いを信じることが

できるように神様が導いてくださいました。

パウロたちがピリピの町で伝道を続けていたある日の事です。

パウロは悪い霊に取りつかれた占い師の女の人から、悪い霊を追い出しました。

すると悪い霊が追い出された女の人は占いをする力がなくなってしまって、占い師

の商売を続けていくことができなくなったから、その女の人のご主人様がカンカン

に怒り出して、パウロたちを捕まえて役人のところへ引っ張っていきました。

そしてパウロとシラスは役人たちにムチで打たれてから牢屋に入れられてしまいま

した。

真夜中、真っ暗な牢屋の中で、パウロとシラスは神様に祈りながら、賛美の歌を歌

っていました。

すると突然、グラグラグラグラ、ガタガタガタガタ、ものすごい音がして、地面が

揺れ始めました。

大地震です。

この地震で、なんと、牢屋の頑丈な扉が全部開いたのです。

開いてしまった牢屋の扉を見て、牢屋の番をしていた役人は、牢屋に入っている人

たちがみんな逃げ出してしまったと思いました。

そして、ちゃんと牢屋の番をできなかった事で責任を取らされて処刑されてしまう

くらいなら、自殺しようと、役人が剣を抜いたちょうどその時、

「何をしているんだ、やめろ。死んじゃだめだ、死ぬんじゃない。私たちはみんな

ここにいるんだから」

と、パウロは大きな声で叫んで、役人の持っていた剣を奪い取りました。

役人は震えながらパウロとシラスの前にひれ伏して言いました。

「先生がた、救われるために、私は何をしたら良いのでしょうか、教えてくだい」

パウロとシラスは役人に言いました。

「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます」

役人の心の中を神様が開いてくださって、イエス様を信じるように導いてくださっ

たから、役人はイエス様の救いを信じて、パウロたちを自宅に招待しました。

役人の家族の人たちもパウロたちのお話を聞いて、イエス様の救いを信じることが

できるように神様が導いてくださいました。

こうして、リディアという女の人とその家族、そして、牢屋の番をしていた役人と

その家族、この二つの家族からピリピの教会が始まりました。

私たちのかたくなな心にも神様が手を差し伸べてくださいました。

そしてイエス様の救いを信じる事ができるようにと、神様が私たちを導いてくださ

いました。

この大きな神様の憐みに感謝します。

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