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インマヌエル

  • 執筆者の写真: 日本語キリスト教会 デュッセルドルフ
    日本語キリスト教会 デュッセルドルフ
  • 2 日前
  • 読了時間: 4分

聖書箇所:ルカの福音書1章26節~38節、マタイの福音書1章18節~25節

暗唱聖句:「『その名はインマヌエルと呼ばれる。』それは、訳すと『神が私たちとともにおられる』という意味である」マタイの福音書1章23節


先週のお話はイスラエルが北と南に分裂していた時代に、神様は私たちの為に必ず救い主を送ってくれると約束してくれています、ということを預言者イザヤと預言者ミカがみんなに伝えたお話でした。


『神様が送ってくださる救い主』って、いつ、どうやって、やって来るんだろう、、、みんなは、首を長くして、神様が送ってくださる救い主、早く来ないかな、早く来ないかな、とずっとずっと待っていました。


今日のお話はイザヤとミカがみんなに伝えた『救い主を送ります』という神様の約束が、ついに実現しようとしているお話です。


ガリラヤのナザレに住むマリアは、大工さんのヨセフさんと結婚することになっていました。

ある日のことです。

トン、トン、トン、トン、

マリアのところに神様のお使いがやって来ました。

ガブリエルという名前の天使です。

「おめでとう、マリア。神様があなたと一緒にいらっしゃいます」

突然自分の目の前に天使がいるのを見て、マリアは驚いてしまって言葉が何も出てきません。

「マリア、怖がらなくても大丈夫。あなたは神様から特別な恵みを頂いたんですよ。あなたは男の子を産みます。イエスという名前をつけなさい。あなたが産む男の子は『神の子』と呼ばれます」


これはいったいどういうことなのでしょう。

マリアは神様から特別に選ばれて、神様の子を産むというのです。

ガブリエルの言ったことの意味がマリアにはよく分かりません。

「えっ、、、、どうして、どうして、そんなことになるの? 私のこのお腹の中から神様の子が産まれるなんて、、、そんなこと、、、」

考え込んでいるマリアにガブリエルは言いました。

「あなたの親戚のエリザベツさんも、もうすっかりおばあさんなのに、神様のお力によって、もうすぐ男の子を産みますよ。マリア、心配しないで。神様にできないことは一つもないのですよ」

「そうだわ、神様にはどんなことだってできるんだもの。私のこのお腹の中に神様の赤ちゃんがいるなんて、これから起こることを考えるとちょっと不安だけど、神様はどんなことだってできるんだから、神様のご計画に全部お任せしていこう」

そう決心したマリアはガブリエルに頭を下げて

「どうぞ、あなたのお言葉通りになりますように」

と言いました。


さて、ちょうど同じころ、マリアと結婚の約束をしているヨセフさんも、夢の中で天使に話しかけられていました。

「心配しないでマリアと結婚しなさい。マリアは、神様のお力によって、男の子を産みます。赤ちゃんが産まれたらイエスという名前をつけなさい。マリアが産む赤ちゃんはみんながずっとずっと首を長くして待っていた救い主ですよ」


ヨセフさんは目が覚めても天使の言葉が頭から離れませんでした。

そして、これからどんなことが起こっても神様が必ず守ってくださると信じて、これから起こること全部を神様のご計画にお任せしていこうと決心しました。


今日の暗唱聖句マタイの福音書1章23節には「『その名はインマヌエルと呼ばれる。』それは、訳すと『神が私たちとともにおられる』という意味である」とあります。

インマヌエルとは「神様が私たちといつも一緒にいてくださる」という意味です。

神様の子が人間の赤ちゃんになってこの世に来てくださって、私たちといつも一緒にいてくださるのです。

私たちを罪から救うために、神様が神様の子をこの世に送ってくださった事、これほどまでに深く神様が私たち人間を憐れんでくださっている事、感謝です。


インマヌエル、神様は今も私たちとともにおられます。

私たちがひとりぼっちだと思う時、友達とケンカした時、お父さんやお母さん、学校の先生に怒られた時、つらい時、うれしい時、どんな時も神様がいつも一緒にいてくださる事を実感することができますように、神様どうか私たちをお助けください。

 
 

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