10人の娘のたとえ
- 日本語キリスト教会 デュッセルドルフ
- 5月17日
- 読了時間: 3分
主題 再び来られる主イエスを迎える準備をする
暗唱聖句 「目を覚ましていなさい。その日、その時をあなたがたは知らないのですから」マタイ25章13節
目標 主イエスの再臨の約束を知り、いつ来られても喜んでお迎えできるように準備しているものとなる。
導入
先週は王子様の結婚式のお話でした。神の国に私たちが皆招かれていることを知りましたね。今日もイエス様が神の国について教えてくださったたとえ話です。今度は結婚式で花嫁の付き添いをする女の人たちが出てきます。大事なのはちゃんと準備していることです。
1 花婿を待つ10人の娘たち
ユダヤの国では結婚式は夜とてもにぎやかに行われました。始まる前に花婿さんは花嫁さんを家まで迎えに行きます。花婿さんが来ると、花嫁さんの友達が出迎えて、結婚する2人を花婿さんの家に連れて行きます。夜ですから、花嫁さんの友達は皆とびしび(キャンプファイヤーのたいまつのようなもの)を持っていました。
ある人の結婚式で、花嫁さんの10人の友達が花婿さんを迎えようとしていました。まだかな、まだかなと嬉しそうに待っていましたが、いつまでたっても花婿さんが来ません。とうとう10人の友達はみんな眠くなって寝てしまいました。
2 ともしびは自分で用意しよう
すると、真夜中に突然「さぁ、花婿だ!迎えに出なさい」と呼ばれました。10人とも寝てしまっていたのでびっくりです。慌てて自分のともしびの用意をしました。しかし、寝ている間に最初の油は燃えてしまって、ともしびの灯が消えそうです。
10人のうちの5人は、花婿さんが遅くなっても困らないように予備の油を準備していました。ですから、すぐ花婿さんを迎えに出ることができました。ところが他の5人の友達は油を用意していなかったのです。困った5人は他の5人に「あなたの油を分けてください」と頼みました。でも分けてあげることはとてもできません。お店に行って買ってきたほうがいいですと言われて、残念ながら分けてもらえませんでした。そして仕方なく油を買いに行っている間に、花婿さんは用意のできていた5人と一緒に花嫁さんを連れて出発していったのです。
3 いつでも準備していよう
油を買いに行った5人はやっとのことで、花婿さんの家に着きました。結婚式が始まってとびらは閉められていました。「開けてください、私たちも入れてください」と、頼んでも、中から「私はあなた方を知りません」と声が聞こえただけで5人を入れてくれる事はありませんでした。これがイエス様がしてくださった、もう一つ、別の天国の例え話でした。
このお話は、どんなところが天国に似ているのでしょう。お話の中の花婿はよみがえられて天に昇られたイエス様が世の終わりの時に私たちのところに戻ってこられることを表しています。花婿が夜中に突然来たように、イエス様がもう一度この地上に来られる日がいつなのかは、天の父なる神様以外誰も知りません。
イエス様は花婿がいつ来ても喜んで迎えられるように、油を用意していた花嫁の友達のようになりなさい。慌てないように目を覚まして、私を迎える準備をしていなさいとおっしゃいました。私たちはいつイエス様が来ても驚かないように、イエス様を救い主として信じ、イエス様に喜ばれる毎日を過ごしていきましょう。
ポイント
油は信仰です。自分の信仰は自分で用意する必要があります。親がクリスチャンだから自分は大丈夫なのでもないし、信仰熱心な友達と一緒なら大丈夫でもありません。私たち一人一人が信仰によってイエス様と結ばれ、聖霊により頼みながら、たえず再臨に備え続ける姿勢が大切なのです。