福音を伝えたピリポ
- 日本語キリスト教会 デュッセルドルフ
- 7月6日
- 読了時間: 3分
更新日:8月24日
主題 喜びの福音が異邦人にも伝わり始める。
暗唱聖句 「「主の名を呼び求める者はみな救われる」ローマ10章13節
目標 自分たちに伝えられた福音を喜び、自分自身も周囲の人に伝える喜びを知ることを祈り求める
導入
先週はステパノのがイエス様を信じない人々に捕まり殺されてしまった話でしたね。エルサレムの教会の人々も牢屋に入れられたりしました。でも先週の暗唱聖句を思い出してください。教会の人々はエルサレムを離れ、福音を伝えながら、あちこちの街へ出て行くようになりました。今日はその中の1人、ピリポの話です。
1 ピリポのサマリア伝道
ピリポはステパノと同じようにみんなに信頼され、教会のお世話役に選ばれた7人のうちの1人でした。教会の人たちがエルサレムから出て行った時、このピリポはサマリアの街へ行き、そこでイエス様が救い主であることを伝えました。当時サマリア人とユダヤ人は仲が良くありませんでしたが、ピリポの話を聞いたりピリポがイエス様のお名前によって病気を癒したりするのを見て、サマリアの大勢の人々がイエス様を信じました。サマリアの街はイエス様を信じて喜びでいっぱいになりました。
2 エチオピア人の役人が救われる
ある日、ピリポは、主のみ使いに「エルサレムからガザに下る道に行きなさい」と言われました。そこは荒野の真ん中ですが、ピリポはみ使いの言葉に従い、すぐに出発しました。
するとそこにアフリカの国エチオピアの女王に使える身分の高い役人が馬車に乗ってやってきました。この役人はユダヤ人から見れば外国人ですが、聖書に書かれている誠の神様を信じていて、礼拝のためにエルサレムまで遠い旅をしてエチオピアに帰る途中でした。役人は帰りの馬車の中でも巻物の聖書を読んでいました。
その時、聖霊がピリポに「近寄って、あの馬車と一緒に行きなさい」と言われたので、ピリポは走って馬車に近づいていきました。すると馬車の上から旧約聖書のイザヤ書を読んでいる声が聞こえました。ピリポは馬車に向かって「あなたは読んでいることがわかりますか?」と声をかけました。「いいえ、教えてくれる人がいなくてわからないのです。どうか一緒に乗って教えてください。」役人は、ピリポに頼みました。
役人が読んでいたのは「救い主が、すべての人の罪のために、自分から進んで苦しみに遭う」と言う予言が書かれたところでした。ピリポはちょうど役人が読んでいた聖書の箇所から始めて、イエス様が自分たちの救い主であること、私たちの罪のために代わりに十字架にかかって死によみがえってくださったこと、そしてこのイエス様を信じるなら、罪が許されて天国に入れていただけることを話しました。ピリポの話を聞いて、イエス様を救い主として信じた。役人は、水のある場所に来たとき「わたしにバプテスマを授けてください」とお願いしました。2人は馬車を降り、役人はピリポからバプテスマを受けました。イエス様を信じてバプテスマを受けることができて、喜びにあふれた役人はエチオピアに帰ってきました。
ピリポは神様によって他の場所に連れて行かれ、ますます福音を伝え続けました。自分がイエス様のことを話した外国人がイエス様を信じたのです。ピリポも喜びでいっぱいだったことでしょう。
ポイント
イエス様に仕える人たちは散らされてしまいましたが、福音はかえって広がっていきました。今日のピリポの箇所は使徒の働きで最初に異邦人が救われるお話です。