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聖書箇所:ヨシュア記6章1節~21節

暗唱聖句:「信仰によって、人々が七日間エリコの周囲を回ると、その城壁は崩れ落ちました」へブル書11章30節


まず、先週のお話を振り返ってみましょう。

先週のお話は、神様がヨルダン川の水をせき止めてくださったので、イスラエルの人たちは無事にヨルダン川を渡る事ができたお話でした。

モーセが死んだ後、モーセからリーダー役を引き継いだヨシュアとイスラエルの人たちは、

ヨルダン川を渡って、神様がイスラエル人に与えると約束してくださった地、カナンの地についに帰ってくることができました。

でも、カナンにはイスラエル人以外の人たちが住むいろいろな町や村ができていて、命からがらエジプトからやっとの思いで帰って来たイスラエル人たちが、カナンでまず最初に目にしたものは、エリコという町をぐるりと囲んでいる高い高い壁でした。

「あー、こんなに高くて、こんなに立派で頑丈な壁を作るなんて、エリコの人たちは、僕たちよりも人数が多くて強そうだな」

「僕たちがエリコの町に入るなんて無理だよぉ、そんなの無理に決まってる!」

イスラエルの人たちは幅が3メートル、高さが5メートルもある壁を見上げて、怖気づいて、弱気になってしまいそうです。

「うぅーん、壁をのり越えてエリコの町の中に入っていくには5メートルのハシゴが必要だし、壁を壊して中に入っていくには壁を壊す特別な道具が必要だし、ああ、僕たち、どうしたらいいんだろう」、とヨシュアが思いあぐねていた時、ヨシュアは神様の声を聞きました。

「わたしは、あなたがエリコとの戦いに勝てるように必ず助けます。それは普通の戦いではありません。これからわたしが教える方法をよく聞いて、あなたはわたしが教える方法を正確に行いなさい。」

神様が教えてくださったやり方をヨシュアはみんなに伝えました。

「みんな、僕がこれから話すこと、よく聞いて。エリコの町の中に入っていく方法を神様が今、僕に教えてくださったんだ。神様が僕に教えてくださったやり方をこれからみんなに説明するから、しっかり聞いて。神様に信頼して、神様が教えてくださったやり方でやれば、必ずエリコの町の中に入っていけるから、みんなで力を合わせてやり抜こう。

まず、僕たちはこれから毎日6日間、一日一回、エリコの壁の周りを行進するんだ。行進する間は、みんな一言も声を出してはダメだよ。黙って静かに行進するんだ。それから7

日目はね、エリコの壁の周りを7回行進するんだ。7日目に7回行進した後、僕が合図するからね。みんな、いいかい、僕の合図を聞いたら、一斉に大きな声で叫ぶんだよ。

そしたら、僕たちの大きな声と一緒にエリコの壁が崩れて、僕たちはエリコの町の中に入っていくことができるんだ。」

頑丈な高い壁を見上げて弱気になっていたイスラエル人たちですが、ヨシュアの話を聞いて、神様が教えてくださった方法をみんなで力を合わせてやり抜こう、とは勇気が湧いてきました。

行進する人の順番も、神様が教えてくださいました。

先頭は兵隊さんグループ、兵隊さんの後に角笛を吹く7人の祭司たちが続き、その次に「契約の箱」を担ぐ祭司たち、その後に大勢のイスラエル人たちが続き、列の一番最後には角笛を吹く人たちのグループ、この順番をしっかりと守って、6日間は毎日、1日1回、行進しました。

みんな一言も声を出さず、黙って行進していたから、「ブオー、ブオー、ブオー、ブオー」という角笛の音と、「ザッ、ザッ、ザッ、ザッ」という行進する足音だけが響き渡ります。

そしていよいよ、7日目です。

7日目は壁の周りを7回行進します。

「ザッ、ザッ、ザッ、ザッ」、「ブオー、ブオー、ブオー、ブオー」

壁の周りを7回まわり終わって、行進する足音がやんで、静まり返った時間が一瞬ありました。

それから角笛が「ブオー」と響き渡るとヨシュアが叫びました。

「さぁ、今だ。叫べ、イスラエル人たちよ、神様がこの町を与えてくださった」

みんなが全員一斉に「オーッ」と叫び声をあげた瞬間、ガラガラガラガラ、ゴゴーッ、とみんなの叫び声よりもはるかに大きな音が聞こえてくるではありませんか。

なんとその爆音はエリコの町の周りを囲っていた頑丈な高い壁が崩れ落ちている音でした。

ただちにイスラエル人たちはエリコの町の中に入り、エリコの町を勝ち取ることができました。

ヨシュアとイスラエル人たちは、神様の大きな御業を目の当たりにして、神様にできない事は一つもないということをあらためて実感しました。

目の前にたちはだかる大きくて頑丈な『エリコの壁のようなもの』って、いったい私たちにとって何でしょうか?

『エリコの壁のようなもの』、それは私にとっては、『私のかたくなな心』、『私のエゴ』、『私の自分中心の欲望』だと思いました。

私の中にある『かたくなな心』を私は自分の力で打ち砕く事ができません。

神様、どうか『私のエゴ』、『私の自分中心の欲望』を神様が打ち砕いてください。

神様のお恵みを味わうことができる魂に私を作り変えてください。

自分の力や知恵に頼るよりもまず、全能の神様に信頼して、素直な気持ちで御言葉に従うことができますように、神様どうか私たちをお助けください。

聖書箇所:ヨシュア記1,3章

主題:みことばを守り行い、神に信頼して踏み出す。

暗唱聖句:「強くあれ、雄々しくあれ。恐れてはならない。おののいてはならない。あなたが行くと ころどこでも、あなたの神、主があなたとともにいるのだから。」ヨシュア1.9

目標:受け継いだ信仰を保ち、発展させることを学ぶ。


導入:リレーでは息を合わせ、バトンを受け渡すときが最も難しいと言われます。部活でも先輩か ら後輩へ役目を引き継ぐ時が重要ですね。ちょうど日本でも政治の世界では国のトップの入れ替 えがありいろいろと議論されています。 偉大なモーセからリーダー役を受け継いだヨシュアはどうでしょうか?


1.後継者ヨシュア


先週、約束の地を目の前にしたイスラエルの民の代表がその地を偵察した様子を見ました。各 部族一人ずつ、計十二人が偵察に遣わされましたが、強い先住民を前に、信仰に基づき入地 できると判断したのはヨシュアとカレブだけでした。そのため、それから40年もの間、民は荒野で 生活することになってしまったのでした。(民数記13~14節)。そして、その間に世代が替わり、エ ジプトを出た時に成人だった者はヨシュアとカレブだけになりました。指導者モーセも、カナンの東 側に到着した時、人生を終えました。モーセの後継者として立てられたのがヨシュアです。1章6 節を読みましょう。 6.強くあれ、雄々しくあれ。私が彼らに与えるとその先祖たちに誓った血を、あなたはこの民に 継がせなければならないからだ。主なる神はヨシュアを「強くあれ。雄々しくあれ。」と励まし、「あ なたとともにいる」と約束し、先祖の時代から与えると約束していた地を四十年を経て今与えるこ とを認識してくださいました。ただ、ヨシュアはその地を民を率いて獲得しなければなりませんでし た。


2.ヨシュアの準備


神からの約束の確認と、指示を受けたヨシュアはイスラエルの「つかさたち」(各部族の指導者た ち)に指示を出しました。第一は食糧を準備することでした。荒野で40年間続いたマナによる養い は、約束の地に入った時に終わり、そこからは自分たちで食糧を確保する(収穫する)必要があり ます。それに備え始めることは指導者にとって欠かせない勤めでした。 もう一つは、ヨルダン川の東側に土地を得て、定住することになるルベン部族そして、マナセ部族 の半分に他部族がその後ヨルダン川の西側に土地を得るまで協力せよということでした。皆で協 力して目的を果たすように指示することは、指導者の大切な役割でした。


3.ヨルダン川を渡る


ヨシュアに率いられたイスラエルの民は、ついにヨルダン川を渡って約束の地カナンに入ることに なります。そこには橋があるわけではなく、春の借り入れの時期で北から流れてくる川は雪解け の水を得て水量が増えていました。その川を神はせき止め、イスラエルの民を渡らせてくださった のです。詳しくお話ししますと、ヨシュアは神様のご命令をそのまま民に伝えました。まず祭司た ちが、契約の箱を担いでヨルダン川に入りなさい。契約の箱とは、神様の命令によって作られた 特別な箱で、「十戒」が刻まれた石の板が入っています。3章の13節にはこのように記されていま す。 13.全地の主である主の箱を担ぐ祭司たちの足の裏がヨルダン川の水の中にとどまると、ヨル ダン川の水は上から流れ下ってくる水がせき止められせきをなして立つようになる。 命令に従って祭司たちが川に足を踏み入れると、たちまち水がせき止められみるみる川底が現 れました。神様が川の流れを止められたのです。 ヨシュアとカレブが40年前に体験し、新しい世代の民は話として聞いていた、足の海を渡る奇跡 (出エジプト14章)が再現されたのでした。この神の奇跡は自動的なものではなく、信仰と敬虔と 忠実さによって受け止める者たちの為に起きたのです。民は自らを聖別し、神の臨在を象徴する 契約の箱を先頭として進む必要がありました。出エジプトと荒野の40年間、種々の神の奇跡に よってイスラエルの民は守られました。そうした大きく特別な奇跡はこのヨルダン渡河まで(さらに言えばエリ子の町の攻略まで)でした。この語、民は信仰者として強く雄々しく誠実にそして地道 に生きて使命を果たしていく責任がありました。



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