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暗唱聖句:「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、全てが新しくなりました。」第二コリント5章17節

目標:私たちを愛し、新しく作り変えて下さる神に信仰し、委ねる。

導入:今日登場するサウロは後にパウロと呼ばれ、異邦人宣教に用いられる人になります。もともと教会を激しく迫害していたサウロに、神は何をなさったのでしょうか?一緒にみていきましょう。


1.サウロの回心

サウロは、イエス様を信じる人たちの集まりである教会を荒らし、迫害していました。何故でしょう?サウロも熱心に神様を信じていたので、神様が遣わすと約束してくださっていた救い主を待ち望んでいました。けれど、十字架にかけられて死んでしまったイエスと言う人がその救い主だとは信じられなかったのです。それで、イエス様を信じる人たちを捕まえて、教会を無くしてしまうことが神様のためだと信じていたのでした。

サウロは、イエス様を信じる人たちをもっと大勢捕まえようと、ダマスコ(現在のシリアの首都のダマスカス)と言う大きな町へ行く道を進んでいました。すると突然、天からまぶしい光がさっとサウロを照らし、サウロは道の上で倒れてしまいました。

9章4~5節を読みましょう。

4.彼は地に倒れて、「サウロ、サウロ。何故、私を迫害するのか。」と言う声を聞いた。

5.彼が、「主よ。あなたはどなたですか。」と言うと、お答えがあった。「わたしは、あなたが迫害しているイエスである」なんと!イエス様が天から直接サウロをお呼びになったのです。十字架にかかって死んだはずのイエス様が、自分に話しかけてきた。サウロはきっとものすごくびっくりしたでしょう。サウロは、何とか立ち上がりましたが、目が見えなくなっていて、一緒にいた人たちに手を引いてもらってダマスコの町に辿り着きました。三日間も目が見えず、食べたり飲んだりもせずにある人の家でずっとお祈りをして過ごしていました。


2.目からうろこ

ダマスコにはアナニアという名前のイエス様の弟子がいました。イエス様は今度はアナニアに「サウロのところへ行って目が見えるように祈ってあげなさい」と語りかけられました。アナ二アは、サウロが今までしてきたことを聞いて知っていましたから、驚いてイエス様に「でもイエス様、あの人はあなたを信じる人を捕まえるために来たのですよ」と言いました。15節を読みましょう。

15.しかし、主はこう言われた。「行きなさい。あの人は私の名を、異邦人、王たち、イスラエルの子孫の前に運ぶ、わたしの選びの器です。」

イエス様はアナニアに、「サウロはわたしが救い主であることを外国人にも伝えるためにわたしが選んだ人なのです。」とお答えになりました。

そこで、アナニアはすぐにイエス様のおことばに従いました。17節にはこう書いてあります。

17.そこで、アナニアはすぐに出かけて行ってその家に入り、サウロの上に手を置いてこう言った。「兄弟サウロ。あなたが来る途中で、お現われになった主イエスが、私を遣わされました。あなたが再び見えるようになり、聖霊に満たされるためです。」

すると、サウロの目をふさいでいたうろこのようなものが落ちて、また目が見えるようになりました。サウロはすぐにバプテスマを受け、食事をして元気になりました。サウロは三日間祈っている間に、これまで教会を荒らしたりしてきたことは罪で、イエス様はその罪を赦してくださる救い主だと信じるようになっていたのですね。


3.伝導を始めるサウロ

元気になったサウロは、ユダヤ人が神に礼拝を捧げる会堂に行き、「イエス様こそ神の子です」と、皆に伝えはじめました。それを聞いた人たちはとても驚いて、「今までイエスを信じる人たちを捕まえていたあのサウロが、今度はイエスこそ救い主だと伝え始めている」と言い合いました。サウロは、それまでとは正反対の、イエス様を信じて従う人にすっかり変えられました。イエス様は、サウロがご自分を信じ、人々に伝える人になるように、ご自分から声を掛けて下さったのです。イエス様は、私たちにも、そして、私たちがイエス様のことを伝えたい。まだ、イエス様を知らない人たちにも出会ってくださり、イエス様を信じる新しい人に作り変えて下さいます。


暗唱聖句の説明:

「だれでも、、」の出だしで始まりますが、その中には信者たちを迫害し、イエスを痛めつけたサウロ自身も含まれます。サウロ(パウロ)は、驚きと感動をもってイエスにあって新しく作り変えられた喜びを語ります。かつては教会を迫害し、霊的に盲目状態だったものが、聖霊によって全く新しく作り変えられた。イエスを信じる私たちも、聖霊によって新しくされる。だから、私たちは過去の惨めな自分を見るのではなく、生きる目的も使命も新しくしてくださったイエス様だけを仰いで生きよう。

主題 いのちのことばを語る教会

暗唱聖句 「このいのちのことばをすべて語りなさい」使徒の働き5章20節

目標 イエスを愛する愛と、イエスに従う喜びに溢れて、苦難も恐れず宣教した使徒たちにならう

 

導入

よみがえられたイエス様にお会いしたペテロたちは、イエス様のことを伝えたくて仕方がありません。「みなさん、聞いてください!イエス様を信じて救われてください」と毎日毎日語り続けました。そのために指導者たちに憎まれ捕まり、責められても、ペテロたちはもう逃げたりしませんでした。

 

1 使徒の働き

ペテロやヨハネを始めとするイエス様の弟子たちは、使徒と呼ばれる教会のリーダーになりました。使徒たちは神殿に集まり、毎日神様を礼拝していました。神様からいただいた力で、イエス様のように病気の人を癒すことができたので、苦しんでいた人たちが大勢集まってきました。使徒たちはいつもイエス様のことを一生懸命伝えたので、イエス様を信じたひとたちがどんな増えていきました。教会の仲間にならない人たちも、教会の人たちを尊敬するようになりました。

 

2 逮捕された弟子たち

その様子を以前ペテロとヨハネを牢屋に入れたユダヤ人の指導者たちはいまいましい気持ちで見つめていました。「イエス様の話をしてはいけないとあれほど言ったのに、彼らは全然言うことを聞かない。このままでイエスを信じるものがどんどん増えていく。」指導者たちは、ねたむ気持ちを抑えられなくなり、再び使徒たちを捕まえて牢屋に入れてしまいました。ところが夜になると神様のみつかいが現れて、牢屋の扉を開けて使徒たちは外に出しました。そして「このいのちのことばをすべて語りなさい」と弟子たちに言いました。

使徒たちはその言葉に従い、夜明けごろに神殿に入り、早速神様の言葉を人々に教え始めました。そんな事は知らない指導者たちは使徒たちを裁判にかけようとしていました。そんなところに彼らが牢屋から出て神殿で再び教えている知らせが届きました。「なんと言うことだ。彼らをもう一度捕まえてこい。」指導者たちはカンカンです。「イエスのことを教えてはならないと、あれほど命じたのに、エルサレム中に広まってしまったばかりか、私たちがイエスを殺したと言って悪者にするとは!」ペテロと使徒たちは恐れずにきっぱりと言いました。イエス様は神様によってよみがえりました。私たちは生き返ってイエス様にお会いしました。この方こそ私たちは罪から救う救い主で、私たちはその証人なのです。」

 

3 苦しみをも喜ぶ使徒たち

指導者たちは怒り狂い、こんな者たちは生かしておけないと考えました。ところがその時、人々から尊敬されているガマリエルと言う聖書の先生が使徒たちを外に出すように命じてから言いました。「みなさん。今までも自分が救い主だと言う偽物が何人も現れましたが、いつの間にか消えていきました。この人たちを放っておきなさい。本物でなければ自然に消えていくでしょう。しかし、もし本当に神から出たものならば、彼らを滅ぼすことはできないでしょう。むしろあなた方が神の敵になってしまいます。」指導者たちはこの先生に従うことにしました。使徒たちをむちで打ち、イエスの話をするなと命じ、解放しました。使徒たちはその後どうしたでしょう。ひどい目にあったことを悲しむより、イエス様のことを堂々と話せることを喜んだのです。毎日宮や家々で教え、イエスがキリストであることを述べ伝え続けた。イエス様が救い主であると伝えるのをやめるどころか、ますます大勢の人々に伝えてきました。


主題 喜びの福音が異邦人にも伝わり始める。

暗唱聖句 「「主の名を呼び求める者はみな救われる」ローマ10章13節

目標 自分たちに伝えられた福音を喜び、自分自身も周囲の人に伝える喜びを知ることを祈り求める

 

導入 

先週はステパノのがイエス様を信じない人々に捕まり殺されてしまった話でしたね。エルサレムの教会の人々も牢屋に入れられたりしました。でも先週の暗唱聖句を思い出してください。教会の人々はエルサレムを離れ、福音を伝えながら、あちこちの街へ出て行くようになりました。今日はその中の1人、ピリポの話です。

 

1 ピリポのサマリア伝道

ピリポはステパノと同じようにみんなに信頼され、教会のお世話役に選ばれた7人のうちの1人でした。教会の人たちがエルサレムから出て行った時、このピリポはサマリアの街へ行き、そこでイエス様が救い主であることを伝えました。当時サマリア人とユダヤ人は仲が良くありませんでしたが、ピリポの話を聞いたりピリポがイエス様のお名前によって病気を癒したりするのを見て、サマリアの大勢の人々がイエス様を信じました。サマリアの街はイエス様を信じて喜びでいっぱいになりました。

 

2 エチオピア人の役人が救われる

ある日、ピリポは、主のみ使いに「エルサレムからガザに下る道に行きなさい」と言われました。そこは荒野の真ん中ですが、ピリポはみ使いの言葉に従い、すぐに出発しました。

するとそこにアフリカの国エチオピアの女王に使える身分の高い役人が馬車に乗ってやってきました。この役人はユダヤ人から見れば外国人ですが、聖書に書かれている誠の神様を信じていて、礼拝のためにエルサレムまで遠い旅をしてエチオピアに帰る途中でした。役人は帰りの馬車の中でも巻物の聖書を読んでいました。

その時、聖霊がピリポに「近寄って、あの馬車と一緒に行きなさい」と言われたので、ピリポは走って馬車に近づいていきました。すると馬車の上から旧約聖書のイザヤ書を読んでいる声が聞こえました。ピリポは馬車に向かって「あなたは読んでいることがわかりますか?」と声をかけました。「いいえ、教えてくれる人がいなくてわからないのです。どうか一緒に乗って教えてください。」役人は、ピリポに頼みました。

役人が読んでいたのは「救い主が、すべての人の罪のために、自分から進んで苦しみに遭う」と言う予言が書かれたところでした。ピリポはちょうど役人が読んでいた聖書の箇所から始めて、イエス様が自分たちの救い主であること、私たちの罪のために代わりに十字架にかかって死によみがえってくださったこと、そしてこのイエス様を信じるなら、罪が許されて天国に入れていただけることを話しました。ピリポの話を聞いて、イエス様を救い主として信じた。役人は、水のある場所に来たとき「わたしにバプテスマを授けてください」とお願いしました。2人は馬車を降り、役人はピリポからバプテスマを受けました。イエス様を信じてバプテスマを受けることができて、喜びにあふれた役人はエチオピアに帰ってきました。

ピリポは神様によって他の場所に連れて行かれ、ますます福音を伝え続けました。自分がイエス様のことを話した外国人がイエス様を信じたのです。ピリポも喜びでいっぱいだったことでしょう。

 

ポイント

イエス様に仕える人たちは散らされてしまいましたが、福音はかえって広がっていきました。今日のピリポの箇所は使徒の働きで最初に異邦人が救われるお話です。


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